よっちゃんのぶっちゃけた話in仙台
2010/12/31
背負って行こう!!
今年の夏、東京下町のとあるダンス教室がその14年の歴史に幕を下ろしました。
オーナーの先生は長年のスタジオ勤務を経て独立し、ご夫婦で教室を運営されてきました。
生徒の皆さんは20年、30年とその先生に就いている方ばかり。先生のお人柄の良さが分かります。
娘さんのレッスンを担当することになったのをきっかけに、先生とのお付き合いも、もう13年ほどになります。
お教室のパーティーには毎年デモンストレーターとしてお招き頂き、また先生ご本人も、僕が教師としてまだ経験が浅い時からレッスンを受けて下さっています。
僕たちの独立を一番に喜んで下さったのもこのオーナー先生かもしれません。
オープンパーティー、一周年パーティー、今年の二周年と、ことあるごとに遥々仙台に駆けつけて下さいました。
仙台に移ってからは、東京ではその先生のお教室を間借りしてレッスンしていましたので、お教室がなくなることは僕にとっても残念なことでした。
もし僕の器がもう少し大きかったなら、その教室を引き継ぎたかったのですが、今の自分は幸町のスタジオで手一杯で、力及ばずでした。
「寂しいですね。」と僕が声をかけると、「いえいえ、これまでやってこれたのが奇跡ですから。感謝感謝ですよ。」と先生。
あっさりと、むしろある意味晴々とした表情でそうお応えになった先生でしたが、そこに至るまでにどれだけの葛藤があったかは言うまでもありません。
途中、大病を患いながらも、勉強することを止めることなく長年ダンス教師という仕事を全うしてきたその姿には、僕の方こそ学ぶものが大きかったです。
そんな先生が僕に会うたび口癖のように言うのがこれ。
「齊藤ダンスガーデンが東北で一番のスタジオになってくれれば、僕はそれでいいんだ。」
そこには僕たちを応援して下さる気持ちだけではなく、ダンス教師としての先生の思いを託されていると感じています。
ですから、先生の思いを受け止めて、齊藤ダンスガーデンを東北で一番のスタジオにしたいと思います。
一番といってもいろいろありますが、僕が先ず目指すのは、‘一番に愛されるスタジオ’です。
名前や地位を武器にするのではなく、技術と努力と、そして何より心を磨くことで、会員の皆様に愛される教師、スタジオに成長して行きたいと思います。
来年はその目標に向けて大きく動く年になりそうです。
プレッシャーが無いと言えば嘘になりますが、背負うのはそれだけではなく、むしろみんなのたくさんの夢と信じて、託された思いに応えたいと思います。
お教室は無くなってしまいましたが、生徒さんが諦めるはずもなく、オーナー先生は場所を見つけて今でも教師を続けられています。さすがですね。
ではでは。また来年!!